原発ゼロで日本は滅ぶ ―“非科学”福島セシウム避難の国家犯罪

中川八洋、高田純

東日本大震災発生後、放射能の空間線量を外部被曝線量とすり替えた捏造報道により被災地の危機感を煽り、また事態収拾の意欲に燃える科学者が締め出されたことにより、科学的根拠の一切ない避難区域が設定されてしまった。本書は「福島県人よ、直ちに帰宅・帰郷せよ!」「東京電力は賠償支払いを拒絶せよ」との主張のもと、反原発・脱原発イデオロギーの裏側を暴露する。

打倒反原発の急先鋒・中川八洋氏を筆頭とした寄稿者が繰り広げているのは、「国賊朝鮮人・菅直人を処刑しろ!」という激烈なスローガン。現地調査に基づいたデータを示しながら、健康にまったく影響のない線量にも関わらず福島県民を“強制連行”した菅内閣の極左的意図、まったくレベルの異なるチェルノブイリの惨状と福島を重ね合わせ国民の不安感を喚起するマスコミ報道、そして、すべての責任を東京電力に押しつけ莫大な損害賠償金を支払わせた民主党政権の悪意などを列挙。救国の意志を挫く日本人愚民と化す計画を曝いていく論調に大いに賛同するとともに、当時の菅政権に対する激しい怒りを禁じ得ない。

その中でも、札幌医科大学の高田純教授の論文が熱い。震災直後に現地入りした教授は、避難区域に指定された牛農家を訪れ放射能測定を実施、その結果、外部被曝・内部被曝ともに人体にまったく問題のない数値であり、牧草地も表土を10センチ削って除染すれば半減期により牛はまっさらキレイになると主張。教授は中国、ロシアなどの被爆地を調査して得られたデータを裏づけに、被爆地とは言えない福島からなぜ住民を強制的に移住させなければならないのかと声を荒げる。また、避難区域には政府の御用学者しか入れず、放射能に関する情報があまりにも偏りすぎている事実からは底知れぬ赤い意図がうかがえると警鐘を鳴らす。原爆投下後、科学者が駆けつけ短時期で復興に至った広島・長崎の教訓がまったく無視されているのだ。

震災があってからというもの、マスコミが流す不確実な情報やその後の反原発ムードには、当初から胡散臭いものを感じていた。東京に住む私には現地のリアルな様子はネットに頼ることしかできなかったが、そんな中でも、世論を一気に反原発、再生可能エネルギー、発送電分離などに流し込もうとする空気に戦慄を覚えたことを今でもはっきりと覚えている。この亡国的デマは確実に効果を上げており、被災地から遠く離れたところに住んでいながら、生活物資を買い溜めしたり、雨が降ると被爆すると騒いだり、つねに放射能測定器とにらめっこしていたりと、私からすれば尻を蹴飛ばしてやりたくなる輩を次から次へとつくりあげている。

反原発とは、日本の国力を最大限にまで貶め、侵略を企図する国家に売り飛ばす共産主義革命である。私たちはこれを絶対に許してはならない。


原発ゼロで日本は滅ぶ ―“非科学”福島セシウム避難の国家犯罪” への2件のコメント

    • あずさん、コメントありがとうございます。
      この本に書かれていることは真っ赤な嘘なのでしょうか。テレビや本からでは伺い知れない現状を詳しくご教示いただけたらと思います。

あず へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です