中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う

北野幸伯

「日中戦争は、もうはじまっています」という書き出しでスタートする本書。中国崩壊論や日本絶対主義を謳う本が書店を賑わしている昨今、とりとめて過激な言い方には聞こえなくなっているかもしれない。いや、聞こえなくなっているという … 続きを読む

スノーデン 日本への警告

エドワード・スノーデン

2013年6月、エドワード・スノーデン氏により、アメリカ連邦政府の監視捜査の実態が白日のもとに晒された。光ファイバーに直接アクセスして膨大なインターネット情報を取得していたこと、グーグルやフェイスブックといった世界に名だ … 続きを読む

ペンギン・ハイウェイ

森見登美彦

小学4年生の「アオヤマ君」は、ある日、登校中に不可思議な光景を目の当たりにする。歯科医院を過ぎたところは空き地になっており、電信柱に囲まれてコンクリートに小さく区切られた草原がずっと続いているのだが、そこの真ん中にペンギ … 続きを読む

フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

浦久俊彦

ベートーヴェンやモーツァルトは知っている、だがフランツ・リストという名を聞いてもその代表曲はパッと浮かんでこない。おそらくこれがリストという作曲家に対する、我が国における認識であろう。それもそのはず。リストは膨大な数のピ … 続きを読む

コミンテルンの謀略と日本の敗戦

江崎道朗

1917年に起きたロシア革命によってソ連という共産主義の国家が登場した。ソ連は「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」という世界の共産主義者ネットワークを構築し、世界「共産」革命を目指して各国に対する工作を仕掛けた … 続きを読む

生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

パク・ヨンミ

著者のパク・ヨンミが生まれ育った北朝鮮は、「ショッピングモール」や「自由」という言葉が存在しない国だ。「愛」すらも3代にわたって北朝鮮を支配する金王朝の独裁者たちへの敬愛だけ。政権は外部からのあらゆる情報を遮断し、映画や … 続きを読む

幻庵 下

百田尚樹

服部立徹改め井上安節は、寺社奉行から井上家家督相続を認可され、十世井上因碩を名乗った。因碩(のちの幻庵)は、最大最強のライバルである本因坊丈和と家元の誇りを懸け、激しい碁を繰り広げていく。江戸の碁好きを唸らせる両者の対局 … 続きを読む

海戦史に学ぶ

野村 實

日本は小さな島国だが、3万平方キロメートルに及ぶ世界で3番目の海岸線を持つ海洋国家である。日本本土に住むすべての人の生活を維持するには、近海のシーレーンを活用しつつ、外国と貿易することを絶対的な必要条件としている。太平洋 … 続きを読む

ルパンの消息

横山秀夫

宴もたけなわといったところで、署長の後閑は一枚のメモを渡される。15年前の女教師の自殺事案につき他殺の疑い濃厚との有力情報あり、至急、帰署されたしというものだった。一気に酔いが冷めた後閑は酒席を立ち、料理屋の裏に待機して … 続きを読む

モサド・ファイル――イスラエル最強スパイ列伝

マイケル・バー゠ゾウハー、ニシム・ミシャル

イスラエルの諜報機関モサド。国外での秘密情報収集や破壊工作活動、時には外交の裏方を務めることもあり、欧米の多くの情報組織が通信傍受や衛星写真などに重きを置く時代に、いまだ旧来のスパイ活動による情報収集を続けている。これが … 続きを読む