幻庵 下

百田尚樹

服部立徹改め井上安節は、寺社奉行から井上家家督相続を認可され、十世井上因碩を名乗った。因碩(のちの幻庵)は、最大最強のライバルである本因坊丈和と家元の誇りを懸け、激しい碁を繰り広げていく。江戸の碁好きを唸らせる両者の対局 … 続きを読む

ルパンの消息

横山秀夫

宴もたけなわといったところで、署長の後閑は一枚のメモを渡される。15年前の女教師の自殺事案につき他殺の疑い濃厚との有力情報あり、至急、帰署されたしというものだった。一気に酔いが冷めた後閑は酒席を立ち、料理屋の裏に待機して … 続きを読む

幻庵 上

百田尚樹

江戸時代後期、文化・文政時代から幕末にかけての囲碁界を舞台に、碁界最高権威「名人碁所」の座をめぐる天才棋士たちを描いた物語。本因坊家、安井家、井上家、林家といった4つの家元が、天上人とも称される「名人」を排出し、さらに将 … 続きを読む

図説アーサー王物語

アンドレア・ホプキンズ

まずアーサー王伝説とは何か、という問いかけから始まる。それは西暦5、6世紀頃に生きたイギリスのある国王の歴史的記録とされているが、そもそも記録自体少なく、たとえ存在している場合でも、事実を述べたものと考えるわけにはいかな … 続きを読む

火花

又吉直樹

熱海の花火大会会場の一角で、「僕」は漫才を披露していた。その漫才は、花火大会に華を添えるため企画されたものだったが、観客は若手芸人らを一顧だにせず観覧会場へ向け足早に通り過ぎていくだけだった。それ以前に、祭りのお囃子と花 … 続きを読む

クライマーズ・ハイ

横山秀夫

日航ジャンボ機が群馬県御巣鷹山に墜落した日、地元紙である北関東新聞は蜂の巣をつついたような大騒ぎに見舞われた。事故現場は地元、しかも乗客乗員500人以上が犠牲となった未曾有の航空事故。全国の注目が集まる中、地元紙のプライ … 続きを読む

カエルの楽園

百田尚樹

アマガエルのソクラテスとロベルトは、生まれ育った国を追われ、安住地の地を求めて旅を続けている。平和だったアマガエルの国が、ある日凶悪なダルマガエルに乗っ取られ、毎日のように仲間たちが食べられるという地獄と化してしまったか … 続きを読む

プラチナデータ

東野圭吾

警視庁特殊解析研究所で、どんなに迷宮入りしそうな完全犯罪でも、たちどころに犯人を絞り込めてしまう画期的なシステムの研究が進められていた。犯人の分析物からDNA情報を解析し、データベースに登録された親族のDNAと照合するこ … 続きを読む

旅のラゴス

筒井康隆

旅をする人というのは、出発前に定めた目的地に真っ直ぐ向かっていくタイプと、まずは異世界に飛び込んでから旅の目的を探しながら歩を進めていくタイプとがあると思う。果たして本書の主人公ラゴスはどちらのタイプだったのか。一読して … 続きを読む

夏への扉

ロバート・A・ハインライン

「ベル・ダーキンも――そしてマイルズ・ジェントリーもいない世界、いやベルだけはぜったいにいない世界が来るまで、まどろみつづけることができるのだ。ベルが死んで埋葬されてしまえば、あいつを忘れることができる、あいつがぼくにし … 続きを読む