ロスジェネの逆襲

池井戸潤

東京中央銀行から、系列子会社である東京セントラル証券へ出向を命じられた半沢直樹。営業企画部長として腕を振るう中、IT企業の雄である電脳雑技集団の平山社長より、検索エンジンでトップシェアを誇る東京スパイラルを買収したいとい … 続きを読む

64(ロクヨン)

横山秀夫

D県警に勤務する三上は、かつて刑事部にその名を轟かせた敏腕刑事で、いずれは刑事部長の椅子に付くと目されていたほどの男だった。だが、そんな中、警務部秘書課の広報官への異動を命じられ、県内で発生した事件・事故の発表をめぐって … 続きを読む

顔のない独裁者 「自由革命」「新自由主義」との戦い

さかき漣、三橋貴明

201X年、日中両国は尖閣諸島の領有権争いの末、「極東戦争」に突入。はじめは練度で勝る海上自衛隊の活躍により中国軍を撃退していた日本であったが、北朝鮮の参戦により戦局は次第に中国有利に傾く。日米安保条約を根拠にアメリカに … 続きを読む

西郷隆盛

池波正太郎

幕末から明治維新、そして征韓論争の末に下野し、西南戦争で散った西郷隆盛の生涯を綴った一冊。時代小説の名手、池波正太郎が激動の幕末明治期の日本を俯瞰しながら、時代の立役者として東奔西走した西郷の生き様を描く。 ただ、やはり … 続きを読む

八日目の蝉

角田光代

主人公が留守宅に侵入して赤ん坊を略取するという衝撃的な描写から物語は始まる。「薫」と名付けたその赤ん坊を我が子のごとく慈しみながら、野々宮希和子は千葉の友人宅、名古屋の開発地域で立ち退き拒否をしている老女宅へと身を寄せ逃 … 続きを読む

下町ロケット

池井戸潤

東京都大田区にて、小型エンジンの製造開発に取り組んでいる佃製作所。元宇宙工学エンジニアである佃航平社長を先頭に、最先端の技術力とたゆみない熱意を傾けて開発したエンジンは、取引先から高い評価を受けており、下町の中小企業とい … 続きを読む

悪の教典

貴志祐介

頭脳明晰で抜群のルックス、人をぐいぐい引きつけるリーダーシップを兼ね備えた高校教師・蓮見聖司。担任のクラスだけでなく、校内で揉め事があると率先して解決に乗り出す正義感の強さから、どの生徒からも慕われ、彼の周囲には彼に心酔 … 続きを読む

竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記

ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ

1945年7月の終わり、朝鮮北部羅南にて何不自由なく生活していた川嶋一家のもとに、懇意にしていた軍人、松村伍長が真夜中に訪れてきた。彼は「すぐに避難してください。まもなくソ連兵が上陸してきてあなたたちを殺しに来るでしょう … 続きを読む

海賊とよばれた男

百田尚樹

ただちに建設にかかれ――国岡商店店主・国岡鐵造は、戦後の瓦礫の中で意気消沈としている店員たちに檄を飛ばす。戦前、国内の大手石油会社の一特約店でありながら、奇抜かつ破天荒な営業戦略で次々に競合を駆逐していった国岡商店。極寒 … 続きを読む

十字軍物語

塩野七生

11世紀終盤、イスラム教徒の支配下にあった聖都イェルサレムを奪還するため、ローマ法王の呼びかけにより十字軍が提唱されヨーロッパ諸国の有力諸侯がオリエントへと旅だった。以後、イェルサレムをめぐって約二百年間にわたって争われ … 続きを読む