海辺のカフカ

村上春樹

誕生日に家出をし東京から西へと向かう15歳の少年、田中カフカ。バッグに詰めたのは当座の現金とサバイバルグッズ、そして小さい頃姉と一緒に写った写真。思い出は実家にすべて置いてきた。愛情の欠片もない父親や、ずっと前に家を出た … 続きを読む

13階段

高野和明

傷害致死による2年の刑期を終え仮出獄となった三上と、獄中の彼を陰ながら温かく見守ってきた刑務官の南郷。この2人がそれぞれの将来のためにタッグを組み、10年前の強盗殺人事件で死刑判決を受けたものの冤罪の可能性が残る樹原とい … 続きを読む

真冬の向日葵 ―新米記者が見つめたメディアと人間の罪―

さかき漣、三橋貴明

舞台は、出口の見えないデフレ経済に苦しむ2000年代後半の日本。時の与党は、公共事業を中心とした経済政策で景気回復を図るが、マスコミからの情報戦により支持率を落としに落とし、ついには衆議院選挙で惨敗してしまう。国民から絶 … 続きを読む

黒い家

貴志祐介

およそ人とは思えぬ残忍な手法により保険金詐取を企む人非人と、それに巻き込まれる形で恐怖に追い詰められていく保険会社スタッフを描いたサイコホラー。身の毛がよだつような凄惨な描写はもちろん、心理学、生物学、臨床医学などさまざ … 続きを読む

永遠の0

百田尚樹

大東亜戦争末期、エースパイロットとして名を馳せながら特攻隊として散華した祖父の足跡を追う。フリーライターである姉にせっつかれ雑誌の企画に協力する体裁で、かつての祖父を知る元帝国軍人を訪ねて歩く主人公・健太郎。その先々で、 … 続きを読む

司馬遼太郎

幕末期の越後長岡藩藩士・河井継之助は、ろくに出仕もせず論客を求め他国を周遊してばかりという、いわゆる藩の鼻つまみ者。そんな継之助ではあるが、時代の移り変わりを肌で感じ取り、藩を思い、そして自らの志を貫くことには誰にも負け … 続きを読む

プリンセス・トヨトミ

万城目学

ちょっと前に話題になり映画化もされた作品だが、残念ながら期待外れ。面白くなかったというわけではないが、前々作の『鹿男あをによし』が、抜群の発想力と先の読めない独特のストーリー展開で非常に引き込まれたのに対し、今作はまるで … 続きを読む

コレキヨの恋文

さかき漣、三橋貴明

バブルが崩壊してからデフレ不況を20年も脱却できずにいて、さらには大震災、マスゴミ、無能政治家という苦境に見舞われている現在の日本。そんな中、内閣総理大臣に就任した34歳の女主人公。彼女は、現在と似たような経済状況だった … 続きを読む

Fate/Zero

虚淵玄、武内崇

アニメで視聴していたが、物語の背景や人物関係が複雑で追い切れなかったので原作にあたった。重厚で緊迫感のあるストーリー、深みのある登場人物もさることながら、歴史上の英傑を召喚し、どんな願望でも叶えるという聖杯を求めてバトル … 続きを読む