蒼海に消ゆ 祖国アメリカへ特攻した海軍少尉「松藤大治」の生涯

門田隆将

アメリカ・カリフォリニア州サクラメントにて、日系二世のアメリカ人として生を受けた松藤大治。頭脳明晰の秀才であるだけでなく温厚な人柄により誰からも慕われた松藤は、剣道やボーイスカウトに明け暮れる毎日を過ごしながら現地のジュ … 続きを読む

失敗の本質―日本軍の組織論的研究

戸部良一・寺本義也・鎌田伸一・杉之尾孝生・村井友秀・野中郁次郎

ノモンハン、ミッドウェー、ガダルカナル、インパール、レイテ、沖縄。これら大東亜戦争を中心に行われた局地戦において共通するものは何か。答えは言うまでもなく「敗北」である。だが、敵(米軍・英軍・ソ連軍)と比べて、兵の練度や士 … 続きを読む

女子と愛国

佐波優子

ここ数年で、シュプレヒコールをあげながら繁華街を練り歩く一団を目にする機会が多くなった。メディアで主に取り上げられるのは反原発・脱原発を訴える集団であるが、注目すべきは日の丸を掲げ「日本を守ろう!」とか「日本は素晴らしい … 続きを読む

英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄

ヘンリー・S・ストークス

著者のヘンリー・S・ストークス氏が子どもだった第二次世界大戦の頃、故郷の町をアメリカ軍の戦車隊が通り過ぎていったことがあった。笑顔で子どもたちにお菓子を投げるアメリカ兵の姿を見て、ストークス氏は、アメリカは強大な力で世界 … 続きを読む

震災ゴジラ! 戦後は破局へと回帰する

佐藤健志

2011年3月の東日本大震災を受け、「戦後」が終わり「災後」が始まる、と語る向きがある。「災後」とは聞き慣れない言葉だが、要するに、大東亜戦争後の戦後、ここで言う第一の戦後が東日本大震災により集結し、そこから新たな戦後、 … 続きを読む

北海道を守った占守島の戦い

上原 卓

終戦の聖旨から3日後の昭和20年8月18日、千島列島最北端の占守島(しゅむしゅとう)にソ連軍が侵攻してきた。同地に駐屯していた第91師団も他の日本将兵と同じく、敗戦の無念を胸に武装解除を進めていたのであったが、この急報を … 続きを読む

白洲次郎 占領を背負った男

北 康利

第二次大戦終結後、新憲法制定の現場でGHQとの壮絶な立ち回りを演じた白洲次郎の一生を描いた力作。吉田茂の懐刀として終戦連絡事務局次長を任された次郎は、“民主化”を謳いつつもその実日本を二度と国際舞台に立たせまいとする民政 … 続きを読む

竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記

ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ

1945年7月の終わり、朝鮮北部羅南にて何不自由なく生活していた川嶋一家のもとに、懇意にしていた軍人、松村伍長が真夜中に訪れてきた。彼は「すぐに避難してください。まもなくソ連兵が上陸してきてあなたたちを殺しに来るでしょう … 続きを読む

海賊とよばれた男

百田尚樹

ただちに建設にかかれ――国岡商店店主・国岡鐵造は、戦後の瓦礫の中で意気消沈としている店員たちに檄を飛ばす。戦前、国内の大手石油会社の一特約店でありながら、奇抜かつ破天荒な営業戦略で次々に競合を駆逐していった国岡商店。極寒 … 続きを読む

永遠の0

百田尚樹

大東亜戦争末期、エースパイロットとして名を馳せながら特攻隊として散華した祖父の足跡を追う。フリーライターである姉にせっつかれ雑誌の企画に協力する体裁で、かつての祖父を知る元帝国軍人を訪ねて歩く主人公・健太郎。その先々で、 … 続きを読む