問題は英国ではない、EUなのだ

エマニュエル・トッド

2010年以来、グローバリゼーションのダイナミズムが底をつきはじめている。しかも、その兆候が、アメリカとイギリスというグローバリゼーションを発生させた2つの国を例外とせず、むしろとりわけこの2国で現れてきている。アメリカ … 続きを読む

嘘だらけの日英近現代史

倉山 満

ヨーロッパが世界に中心になる契機となった七年戦争。イギリスの外相として戦争指導にあたったウィリアム・ピット(大ピット)は、海洋戦略重視を掲げ、新大陸とインドこそイギリスが大英帝国として飛躍する天王山と定めた。旧大陸では「 … 続きを読む

わたしを離さないで

カズオ・イシグロ

ヘールシャムという、イギリスのどこかの片田舎に存在した施設。ここで幼年期・少年期を過ごした男女は、やがて「提供者」あるいはそれを補助する「介護人」として巣立つことになる。主人公のキャシーもそこで青春時代を送ったうちのひと … 続きを読む

大間違いの太平洋戦争

倉山 満

著者の倉山満氏が冒頭で語っているように、本書は太平洋戦争という呼称の誤りこそ指摘するが、そのものを論じてはいない。満洲事変から大東亜戦争(俗に言う太平洋戦争)に至る史観でよくありがちな「欧米の持てる国々に取り囲まれた日本 … 続きを読む

英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄

ヘンリー・S・ストークス

著者のヘンリー・S・ストークス氏が子どもだった第二次世界大戦の頃、故郷の町をアメリカ軍の戦車隊が通り過ぎていったことがあった。笑顔で子どもたちにお菓子を投げるアメリカ兵の姿を見て、ストークス氏は、アメリカは強大な力で世界 … 続きを読む