顔のない独裁者 「自由革命」「新自由主義」との戦い

さかき漣、三橋貴明

201X年、日中両国は尖閣諸島の領有権争いの末、「極東戦争」に突入。はじめは練度で勝る海上自衛隊の活躍により中国軍を撃退していた日本であったが、北朝鮮の参戦により戦局は次第に中国有利に傾く。日米安保条約を根拠にアメリカに … 続きを読む

震災ゴジラ! 戦後は破局へと回帰する

佐藤健志

2011年3月の東日本大震災を受け、「戦後」が終わり「災後」が始まる、と語る向きがある。「災後」とは聞き慣れない言葉だが、要するに、大東亜戦争後の戦後、ここで言う第一の戦後が東日本大震災により集結し、そこから新たな戦後、 … 続きを読む

西郷隆盛

池波正太郎

幕末から明治維新、そして征韓論争の末に下野し、西南戦争で散った西郷隆盛の生涯を綴った一冊。時代小説の名手、池波正太郎が激動の幕末明治期の日本を俯瞰しながら、時代の立役者として東奔西走した西郷の生き様を描く。 ただ、やはり … 続きを読む

元ドイツ情報局員が明かす 心を見透かす技術

レオ・マルティン

著者のレオ・マルティンは元ドイツ連邦情報局員。麻薬密売組織や窃盗グループなど、ドイツ社会や市民を脅かす犯罪組織の解明することを目的に、主に情報提供者、つまりスパイをスカウトすることを専門に活躍してきた男だ。情報提供者とい … 続きを読む

ネット右翼の逆襲–「嫌韓」思想と新保守論

古谷経衡

収入、学歴、社会的地位、外見といった点の底辺に位置し、政治的には麻生太郎絶対支持、過激かつ排外的な言説を吐くという文脈で語られることの多い「ネット右翼」。ここ10年ほどで急速に浸透し、まるで生物学上の珍種でも発見されたか … 続きを読む

取り戻せ!日本の正気

宮崎正弘

正気は「せいき」と読む。対義語は狂気ではなく邪気であり、日本の長い歴史の中で世が乱れると、その都度政治をまともな方向へ導くために現出する精神のことをいう。乱れそうになった皇統を正した和気清麻呂をはじめ、菅原道真、楠木正成 … 続きを読む

心に響く小さな5つの物語

藤尾秀昭

読めば心打たれ涙せずにいられない感動のエピソードが5話収録された短篇集。小学生だったイチローがプロ野球選手を目指す決意を書いた作文や、重度の脳性麻痺で意思疎通が殆どできない少年が養護学校の先生を通して綴った愛する母への感 … 続きを読む

伝え方が9割

佐々木圭一

駅やスーパーといった公共の場に貼られたポスターを見てふと足を止めることがある。それは往々にして、もともと興味を持っていた内容がフィーチャーされていたからではなく、キャッチコピーと呼ばれる短い言葉に吸い寄せられたからである … 続きを読む

八日目の蝉

角田光代

主人公が留守宅に侵入して赤ん坊を略取するという衝撃的な描写から物語は始まる。「薫」と名付けたその赤ん坊を我が子のごとく慈しみながら、野々宮希和子は千葉の友人宅、名古屋の開発地域で立ち退き拒否をしている老女宅へと身を寄せ逃 … 続きを読む

ハチドリのひとしずく いま、私にできること

辻 信一

森が燃えている。そこで生活する動物たちが我先にと逃げていく中、ただ一羽のハチドリ、クリキンディだけが、危険を顧みず森と水場の間を行ったり来たりしている。彼は、くちばしで水を運んでは一滴一滴、火の上に落とし続けているのだ。 … 続きを読む